2030以降、「ガソリン車禁止」を打ち出す世界の国々

リサイクルトレンドウォッチ(64)
2030年以降、「ガソリン車禁止」を打ち出す世界の国々
ディーゼル車に傾注してきたヨーロッパで、吹き荒れるEV化の嵐

世界各国で2030年以降、従来のエンジン車の販売を禁止する方針が相次いで公表されています。気候変動対策と都市部大気汚染対策がその強い動機となっています。内燃機関(エンジン)駆動によるガソリン車やディーゼル車の販売禁止を掲げた主な国・地域は以下のとおり。
オランダでは2025年以降、ガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する法案を議会が審議中。ノルウェーは、議会が2025年までにZEV(zero emission vehicle=無公害車)の販売を100%にする目標を策定。ドイツは2030年までの内燃エンジン新車の販売禁止を参議院が決議・可決。フランスとイギリスは、ともに2040年までに国内でのガソリン車、ディーゼル車の販売を禁止する正式発表を行っています。
米国・カリフォルニア州は今後、一定比率以上のZEV販売を義務付ける規制を決定。バルセロナ、コペンハーゲン、バンクーバなどの都市は2030年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する計画です。
こうした波はアジアにも。インドは2030年からEV(電気自動車)とHV(ハイブリッド車)のみを販売、中国も将来的にはEVとHVだけを販売するという目標をそれぞれ掲げています。
クリーンなディーゼル車に傾注してきたヨーロッパでは、一転して多くの自動車メーカーがEVに突き進もうとしています。北欧ではボルボ・カーが2019年以降すべてのモデルをEVあるいはハイブリッド車(HV)にし、エンジンだけのモデルを廃止。ドイツではフォルクスワーゲンは排ガス不正を起こしたディーゼルから大転換し、25年までに30種類のEVを発売。BMWはすでにEV、プラグインハイブリッドカー(PHEV)のブランドを立ち上げ、EVに急速に転換。ダイムラーは25年までに10車種以上のEVまたはPHEVを発売。メルセデス・ベンツ、アウディ、ポルシェもEVの開発、生産を強化しています。
フランスでは、ルノーが早々にEVを発売し、1充電で400km走る新モデルも上市。三菱自動車と共同でEVを開発してきたグループPSA(プジョー・シトロエン)も独自のEV開発に着手。EVには距離を置いてきた英国でも、ジャガー、ランドローバー、アストンマーチン、さらにはロールス・ロイスまでもがEVに参入しようとしています。
ヨーロッパで火の手が上がり、瞬く間に世界に広がろうとしているEV熱。次回はEV化により自動車産業により自動車産業がどのように変わっていくのか、について考察しみます。