広がるシェアリング・エコノミー、アプリが加速

リサイクルトレンドウォッチ(60)

広がるシェアリング・エコノミー、アプリが加速
メルカリが自転車シェアで「リアル事業」に本格参入

フリマ(フリーマーケット)アプリ大手の「メルカリ」が、自転車シェアリング事業に参入することを発表しました。まずは都市部からの導入を想定して複数の地方自治体と交渉中で、早ければ2018年初めにも「メルチャリ」の名称でサービスを開始するようです。
メルカリといえば、2013年7月のサービス開始以来、急成長。現在では国内ダウンロード数5000万、海外ダウンロード数2500万(いずれも2017年7月)と、圧倒的な規模を誇るフリマアプリです。
スマートフォンのカメラで商品を撮影し、商品状態と価格を記入するだけで出品できるという手軽さが受け、若年層から広い年代層へ認知・利用が広がり、現在では月間100億円、年間1200億円以上の商品が流通しています。自転車シェアではメルカリのフリマアプリと連携し、同じIDを活用する計画とか。ネットで蓄積した事業モデルを、自転車シェアリングによってリアル事業と融合させることになります。
モノ・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組みは「シェアリング・エコノミー(共有型経済)」と呼ばれ、カーシェアリングや民泊をはじめ、空き駐車スペースの貸出、ご近所でのお手伝いサービスなど、さまざまなビジネスモデルが登場してきています。貸主は遊休資産を活用して収入を得られ、借主は資産を保有することなく利用できる、という相互メリットがその特徴。大きくみれば、モノの再利用の最適化により社会ストックを有効活用することにつながり、経済のしくみを変える新しい潮流であるともいわれます。
シェアリング・エコノミーはもともとシリコンバレーを起点に始まり、世界に広がりました。それが可能になった背景には、インターネットの普及により時間や場所にとらわれずにサービスを利用しやすくなり、個人間の取引コストが下がったことがあります。とくにここ数年のスマートフォンの普及とアプリの登場により、個人間ニーズのマッチングや、信頼性の担保が強化されたことで、その拡大に拍車がかかっているようです。
日本でもシェアリング・エコノミーは急速に拡大しています。矢野経済研究所の推計によると、シェアリンク・エコノミーの国内市場規模は、2014年度に約233億円でしたが、2018年度には462億円にまで拡大すると予測されています。